認知症常識

認知症いままでの<常識>と<偏見>

認知症今までの<常識>と<偏見

@認知症は年のせいだから仕方がない

A認知症に治療法はない

B認知症の予防は難しい

C認知症だから徘徊や暴力はしかたない


物忘れがひどくなると、いやでも自分の年齢を思い知らされます。

●約束をすっぽかすことが増えた

●何度も同じものを買ってしまう

●小銭の計算が面倒で、ついお札を出してしまう

もしかしたら認知症の前兆かもしれません。



今まで多くの人が感じていた認知症の常識や偏見が変わりつつあります

画期的な治療法、新しい介護の方法、早期発見と適切な予防など

新しい常識が生まれています。



★認知症は年のせいではなく病気です。


○認知症の新常識

(根本的に違う高齢者の物忘れと認知症)

年を取ると認知症になるのは仕方がないのでしょうか? 決してそんなことはありません。

年を取って、多少物忘れがひどくなったとしても、それは年相応のもの忘れをいう場合が多いのです。

たとえば、今朝食べたばかりのご飯のおかずが何だったか思い出せないケースです。

認知症の場合は、今朝ご飯を食べたという出来事自体を忘れてしまうので、日常生活にも支障をきたします。

認知症は、決して年のせいではなく脳の細胞が壊れてしまうことによって脳が委縮し認知機能が低下していく病気の総称です。

 

高齢者に多い物忘れとは根本的に違うのです。

認知症は、その原因や症状によって数十種類に分類されますが、代表的なタイプは、

アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症のふたつのタイプです。



img029.jpg

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症 治療法

アルツハイマー型認知症

βアミロイドという異常なたんぱくが影響して、神経細胞が破壊されて

脳が委縮するタイプで、最も多い認知症です。


認知症脳


アルツハイマー型認知症 治療法
○進行を遅らせる治療法

認知症に治療法がないというのは時代遅れの間違った常識です。

今は、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる治療薬やトレーニング法があり、安定した症状を保ちながら生活をしている患者はたくさんいます。


●進行を遅らせる治療薬

アルツハイマー型認知症になると神経細胞の活動が弱くなるため、神経伝達物質の量が減り、記憶したり考えたりする力が衰えます。


又、もともと脳の中には(分解酵素)があるため神経伝達物質が分解されて、どんどん少なくなっています


日本で唯一承認されているアルツハイマー型認知症の薬である

塩酸ドネペジルは、分解酵素をつかまえて少なくなってしまった神経伝達物質を守ります。


つまり、神経細胞の働きを補って記憶力などの低下を遅らせることが出来る薬なのです。


この薬を処方された患者さんでは、記憶力など(認知機能の変化)が、治療を受けていない人の変化に比べて明らかに認知機能の低下が緩やかになっている患者さんがいます。



認知症治療


アルツハイマー認知症の治療薬として(ドネペジル塩酸塩)という薬が承認されていますので早期に服用すると症状の進行を遅らせる効果が期待できます。


●薬の効果を実感しながら記憶障害の進行を遅らせるために薬の服用以外にもさまざまなトレーニングを行います。


●過去に撮った写真の記憶を呼び戻すトレーニング

●失敗を恐れて閉じこもらす、積極的に外出するトレーニング



物忘れという、患者にとって一番重要な問題について、逃げずに諦めず訓練することで、

本人が心配している「症状がしんこうする」ことをある程度遅らせることが出来ます。

他に、アメリカを中心に、海外では様々なタイプの新しい治療薬の開発や、手術による治療の研究が進められています。


★治療効果を左右する早期発見  発症前診断も数年後に可能か?

アルツハイマー型認知症で大切なことは、早期発見による治療です。

それも、まだ認知症になる一歩手前の段階で発見することで、大きくかわります。


「おかしいな」と思ったら「様子をみてから」と受信を先延ばししたりせずに、すぐに専門医にかかって検査を受けましょう。


MRI(核磁気共鳴コンピューター断層装置)

SPECT(脳血流シンチグラフイー)と言った検査機器があります。

これまで病気かどうか見極めにくかったゾーンの時期の診断が可能になり、発症を予防したり遅らせることが可能になっています。


また、現在は発症前に診断するという研究も進んでいます。

アルツハイマー型認知症の脳にできるβアミロイドは、30年ほどかけて
増えていくと言われています。

発症する前に発見すれば治療効果も高くなります。





認知症チエックポイント

認知症のチエックポイントで想起発見が大切

認知症チエックポイントで早期発見でリスクを軽く。

認知症
は、かって絶望の病とされてきました。しかし昨今の医療の進歩はめざましく、画像診断による、早期診断や治療薬の登場などにより、症状の進行を遅らせることが可能になってきました。

介護の分野でも新たな介護法が広がりをみせるなど、認知症を取り巻く環境は一変、今や認知症は決して怖い病ではありません。

たとえ認知症になっても、早期発見による、治療や介護の支えがあれば、自分らしい人生を続けられる時代になりつつあるのです。


■普段と違う言動に気づいたら認知症?

認知症の症状の一つに 物忘れがあります。ただ、物忘れの場合は高齢者特有の場合もあるので、家族の方はその見極めが必要です。

認知症が疑われる兆候としては、今まで出来ていたことが出来なくなったり、分かっていたことが分からなくなるなどがあります。

あれ? 普段と違うなと思ったら注意が必要です。


認知症のチエックポイント

●買い物してもお金を払わないで店を出てしまう。

●車の事故が増える

●電話の取り次ぎが出来ない。

●5分前のことを忘れる。

●同じものを何度も買ってしまう。(買ったことを忘れてしまう)

●出来ていたことが分からなくなる。(出来ないことを知られたくないので活動しなくなる。)

●服装の乱れ、化粧をしなくなる。(うつの症状が出ている場合も)

●誰もいないのに、子供や虫などがいると訴える。

●他の病気と間違われている場合もある。

●日付、場所、人がわからなくなる。

●トイレにたどりつけない。買い物が出来ない。


早期発見が大切です。 認知症は本人には分かりにくいもの。

したがって、家族や周りの人が気づくことが必要です。 いつもと

言動が違うのに「年のせいかも」として放置しておくと、症状が進行するケースもあります。

兆候が見えたら、出来るだけ早く医療機関を受診するようにしてください。

早期発見は、症状の進行を遅らせることにつながります。


★診断の際には、事情を知った家族が同行を

日常の暮らしぶりなど詳しい情報が求められるので。事情を知った家族などが同行するのがよいでしょう。

本人がどうしても受診を嫌がる場合は、本人の状態を詳しく記録しておきましょう。

その記録をもとに、かかりつけの医師から説明してもらったり、直接家族が受診相談に行くことも必要です。


  1 2  次の3件>>


Powered by Seesaa
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。